●平成30年度 全国学力・学習状況調査結果の分析
                                                                   ※平成30年4月17日実施
■全国学力・学習状況調査の概要(目的・対象学年・内容等)
 http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/gakuryoku-chousa/zenkoku/1344101.htm
 (文部科学省ホームページへのリンク)

■平成30年度 全国学力・学習状況調査の調査問題・正答例・解説資料
 http://www.nier.go.jp/18chousakekkahoukoku/index.html
 (国立教育政策研究所ホームページへのリンク)

 

●本市の平成30年度 全国学力・学習状況調査結果の分析

■「教科に関する調査」の結果から
 本市の平均正答率を全国と比較すると、概ね全国平均と同程度(±5%以内)であるといえます。また、県域(県の市町村のうち政令市を除いたもの)との比較では、小学6年生は上回り、中学3年生はほぼ同等の結果になりました。
問題区分ごとの分析の結果、小学校では算数知識問題の「数と計算」区分では全国を上回った一方で、算数活用問題の「数と計算」区分、「量と測定」区分では全国からやや開きがあるなど、文や図から問題を読み取り、知識の活用を図る場面で課題が見られました。中学校では、数学知識問題の「図形」区分、「数量関係」区分では全国を上回り、そのほかの区分では、バランスよく学力の定着が図られていることが分かりました。理科については、小中学校共に全国とほぼ同等の結果でした。
 詳しくは「広報みなみあしがら」平成30年11月号をご覧ください。
 https://www.city.minamiashigara.kanagawa.jp/public/


■学校ごとの主な分析結果と今後の取り組み
                             (○:成果、△:課題、⇒:今後の取り組み)
【北足柄小学校】
○国語では、本文の内容を読み取ることや漢字や言葉の使い方がよく理解できている。
○算数では、表や図から規則性を導いたり、グラフから特徴を読みとってまとめたりすることができる。
△内容量が多い資料の場合、問題に対して必要な情報を見つけてまとめる力に課題がある。
△問題文から演算決定ができなかったり、割合の理解が不十分であったりする。
⇒文章の要旨を捉えたり、相手や目的意識をもって伝えたりすることで必要な情報について考えられるようにする。
⇒課題解決の手立てとなるように、普段の学習から数直線や関係図などを積極的に用いて考えられるようにする。
 
【南足柄小学校】
○国語では、相手や目的に応じ、自分が伝えたいことについて、事例を挙げたり反応を確かめたりしながら話す力がついてきている。
○図形についての観察や構成などの活動を通して、平面図形についての理解が深められてきている。
△国語・算数では、記述式の問題で、設問の意図を十分に理解したり、必要な情報を読み取り活用したりする力に課題がある。
△算数では、表やグラフの特徴を基に、複数の観点で考察したり表現したりすることに課題が見られる。
⇒授業の中で必ず振り返りを行い、考える力、表現する力の育成に努めるとともに、ノート指導や系統性を重視した指導を行う。
⇒算数では、習熟のための時間を十分にとり、適用問題に多く取り組んだり、応用問題に挑戦させたりする指導を工夫する。
 
【福沢小学校】
○国語・算数・理科について、どの教科も基礎的・基本的な力は身に付いている
○文章を書くことに対する苦手意識がなくなってきているので、書く力がついてきている。
△聞かれている内容を理解して、順序だてて書く力に課題がある。
△自分の考えや友だちの考えを説明する力に課題がある。
⇒育てたい力を明確にし、教科の中ではもちろん総合や特別活動など、あらゆる教育活動を通して子どもたちの力を育てていく。
⇒授業の中で、子どもたち同士で話し合いをしながら深めていけるような指導を充実させていく。
 
【岡本小学校】
○漢字を正しく表記することや慣用句の正しい使い方など、学習した事柄の定着が見られる。
○四則計算などの既習事項の定着に加え、それらを活用しようとする姿勢が育ってきた。
△場面に応じて適切に敬語を選択して使うことや主語と述語を適応させて文章表記することに課題がある。
△条件に合わせて資料を選び出したり、数式を考えたりするなど、求められる形式で考えることに課題がある。
⇒学習場面だけでなく日常から内容が正しく伝わるように話すことや目上の人への話し方の決まりを意識させる。
⇒学習課題を多方向から考察し、多様な考え方ができるように、意見交流の場を大切に授業する。

【岩原小学校】
○国語では、文章を読み取った上で自分の考えを表現する力がついてきている。
○算数・理科では、問題文を読み取る力,基礎的な学習内容が身についてきている。
△算数における「量と測定」と「数学的な考え方」に関わる表現力,理科における活用力に課題がある。
△理科における実験の予想や仮説を発想すること、解決方法を構想することに課題がある。
⇒算数では、「量と測定」の理解が深まるよう,算数的な活動を大事にし、系統的な指導を心がける。
⇒理科では、実験結果の見通しを伴った解決の方向性を構想できるようにする指導を行う。
 
【向田小学校】
○国語では、文章構成の工夫を考えることや、「話す・聞く」の活動で質問の意味を考えることなどについては概ね身についている。
○算数では、学習習慣は定着しており、基本的な四則計算や数量関係については概ね身についている。
△国語では、意味に合わせて正しい漢字を使うことや、目的や意図を捉えたり、内容の中心を明確にしたりして書くことに課題がある。
△算数では、図形の問題や記述式の問題で、考えたことを筋道立てて書いたり、説明したりすることに課題がある。
⇒授業の中で、自分の考えを書く活動や、友達の考えを自分の言葉で説明したりする活動を充実させていく。
⇒児童の疑問や既習とのずれから問題を見つけることで、自ら問題意識をもち問題解決を図る主体的な学習態度を身に付けさせる。
 
【南足柄中学校】
○理科では、活用問題の得点が高く、科学的な思考力が定着してきている。
○数学では、知識問題活用問題ともに得点が高く、思考力、判断力、表現力の向上に取り組んでいる成果があらわれている。
△国語では、活用問題の相手に的確に伝わるようにあらすじを捉えて書くこと、文章の要旨をまとめることに課題がある。
△数学では、活用問題の記述式問題で、数学的な見方・考え方を表現することに課題がある。
⇒文章を要約する活動を増やし、要旨をとらえてまとめる力をつけさせる。
⇒話し合い活動を通して、自身の考えを深める場面を設定する。

【岡本中学校】
○国語科・数学科とも、知識の定着に学習の成果が見られた。
○数学科・理科とも、教科の学習の必要性を理解し、前向きに学習に取り組めている。
△国語科・数学科・理科とも、過年度の既習事項の定着に課題がある。
△理科では、「自分で考察し、論理的に説明する」ことに課題がある。
⇒各教科で、既習事項を定着させるために、知識を関連付けながら深く学べるよう授業を工夫していく。
⇒各教科で、生徒が自分の意見を文章にまとめる場面を、意図的に取り入れていく。

【足柄台中学校】
○国語では、相手や内容に応じてわかりやすく表現することは比較的できている傾向にある。
○数学では、数と式の領域に関しては全国と比べても良い結果であった。
△数学では、資料を活用することに課題がある。
△理科では、観察・実験の結果を分析して考察し、規則性を見いだすことに課題がある。
⇒国語では、わかりやすい文章構成等について型を示し、それを利用して表現する力をつける。
⇒数学では、覚えて解くだけでなく、学習した知識の使い方を大事にする指導に重点をおく。
⇒理科では、これまで以上に言語活動を積極的に実践し、自ら考え、表現することができる授業を計画実践する。
H30全国学力・学習状況調査 本市の結果

H30全国学力・学習状況調査 本市の結果(2.6MB)

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