●平成29年度全国学力・学習状況調査について
※平成29年4月18日実施
■全国学力・学習状況調査の概要(目的・対象学年・内容等)
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/gakuryoku-chousa/zenkoku/1344101.htm
(文部科学省ホームページへのリンク)
■平成29年度全国学力・学習状況調査の調査問題・正答例・解説資料
http://www.nier.go.jp/17chousakekkahoukoku/index.html
(国立教育政策研究所ホームページへのリンク)
●本市の平成29年度全国学力・学習状況調査結果の分析
■市と全国の平均正答率の比較
~「教科に関する調査」の結果から~
本市の正答率を全国と比較すると、表のとおり、概ね全国平均と同程度(±5%以内)であるといえます。ただし、小学6年生、中学3年生ともに、全国平均を下回る結果になりました。その一方で、これまで蓄積されたデータの分析をすると、中学3年生の結果は、3年前の小学6年生の結果と比較して全ての項目で向上が見られました。
詳しくは「広報みなみあしがら」平成29年12月号をご覧ください。
https://www.city.minamiashigara.kanagawa.jp/global-image/digitalArch/229/pdf/20171202155841.pdf
■家庭で予習をし、学習を生活に活用しようとする「みなみの子ども」
~「生活習慣や学習環境等に関する質問紙調査」の結果から~
「家で、学校の授業の予習をしていますか」「算数・数学の授業で学習したことを普段の生活の中で活用できないか考えますか」という設問に肯定的に回答した小・中学生の割合がともに全国平均より高いという結果が出ました。また、小学生では、「毎日、同じくらいの時刻に寝ていますか」「毎日、同じくらいの時刻に起きていますか」「テレビを見る時間やゲームをする時間などのルールを家の人と決めていますか」の設問に肯定的な回答をした小学生の割合が全国平均より高く、家庭での規則正しい生活を送っている様子が伺えます。中学生では、昨年度同様「国語の勉強は好きですか」「国語の授業の内容はよく分かりますか」の設問に肯定的な回答をした中学生の割合が全国平均よりも高く、国語に前向きに自信を持って取り組んでいることがわかりました。
詳しくは「広報みなみあしがら」平成29年12月号をご覧ください。
https://www.city.minamiashigara.kanagawa.jp/global-image/digitalArch/229/pdf/20171202155841.pdf
■これからの学力向上への取り組み
国語や算数・数学をはじめその他の教科も好きな子どもたちが多くなるよう、「かながわ学びづくり推進地域研究委託事業」をとおして引き続き「わかる授業づくり」に向けた授業改善に取り組みます。
また、概ね全国と同程度の結果ではありましたが、算数・数学においては「活用問題」「知識問題」ともに若干の課題がありました。平成26年度より小中学校に導入したプロジェクターや書画カメラ、タブレット等のICT機器やデジタル教科書、eライブラリ(インターネットを活用したe-ラーニングのシステム)などの電子教材を活用するなどして、基礎・基本の一層の定着を図ります。
また、家庭での学習時間やテレビ、ゲーム、インターネットの利用状況について、全国平均より良好とはいえない様子が見られています。引き続き、学校と家庭の連携のもと、家庭学習の習慣化やインターネットの適切な利用に向けた取り組みを推進します。
これからも、学校・家庭・地域・行政が一層連携し、南足柄の子どもたちの教育の充実を目指していきます。
■学校ごとの主な分析結果と今後の取り組み
(○:成果、△:課題、⇒:今後の取り組み)
【北足柄小学校】
○漢字の読み書き、基本的な計算のしかたが理解できている。
○多くの情報から必要なものを取り出して、考えることができている。
△国語では、発言の意図を理解したり、ねらいに応じた内容で返答したりする力が不足している。
△算数では、結果から共通点を見つけたり、規則性を見つけたりする力が弱い。
⇒国語では、根拠や考えの道筋を示した発言ができるように、意識を高めていく。
⇒算数では、共通点を見出すことで公式などに一般化できることを、学習のまとめで丁寧に扱う。
⇒ねらいに即してキーワード等を用いた学習のまとめができるよう、ふりかえりの仕方を指導する。
【南足柄小学校】
○国語の知識問題において、目的に応じて内容や要旨を捉えながら読む力がついてきている。
○示された条件を基に適切な式を立てたり、数量関係を数直線に表したりする力がついてきている。
△国語・算数において、記述式の問題で正答率が低く、設問から必要な情報を読み取り活用する力に課題がある。
△算数においては、質問の意図を捉え、既習事項を生かして立式したり資料を読み取ったりすることに課題が見られる。
⇒授業では、必ず振り返りを行い、学習の定着に努めるとともに、ノート指導・系統性を重視した指導をしていく。
⇒算数においては、適用問題を数多くこなすことを心がけ、授業の中で言語活動と習熟をバランスよく設ける工夫をする。
【福沢小学校】
〇国語において、長文から目的に応じて具体的な叙述を見つけて抜き出す力が向上している。
〇算数においては、計算など基礎的な学習内容の定着が見られる。
△国語においては基礎的な学習内容とともに、目的や意図に応じて丁寧に読み込む読解力に課題がある。
△算数においては、既習事項を活用して解決していくことや、解決の過程を言葉や式で表す表現力に課題が見られる。
⇒国語においては、提示資料を課題に沿って読み解き、目的に応じた文章を書く力の育成に努める。
⇒算数においては、問題解決の手順を言葉と式で表現する場を意図的に設定し、思考力・活用力・表現力の育成に努める。
【岡本小学校】
○学習した漢字を正しく読んだり書いたりする力がついている。
○表現された言葉を基に、正しく文章を読み取る力がついている。
△基礎的な計算をするための知識や技能が十分ではなく、四則計算の順序、位取り等で誤る児童がいる。
△自分の考えを詳しく説明するためにいろいろな事柄を付け加えて話すことが苦手な傾向にある。
⇒基本的な計算や漢字の習得については、スキル等を活用し習熟を図る。
⇒自分の思いや考えを整理し話すことができるように学年に応じて指導を重ねる。
【岩原小学校】
○国語において、記述式問題で文章を読み取った上で自分の考えを表現する力が概ねついてきている。
○算数において、基礎的な計算とともに、生活に用いるような図表の読み取りが概ねできている。
△国語において、一部の漢字の書きに課題がある。
△算数において、展開図や面積などの図形に関する問題に課題がある。
⇒国語において、スキルタイムの充実を図るとともに、個に応じた学習方法の工夫を行う。
⇒算数において、図形の理解が深まるよう、授業だけでなく休み時間なども算数的な活動が行える環境作りを図る。
【向田小学校】
◯国語では、目的に応じて内容の中心を明確にして書く、文から必要な情報を見つけて読むことは概ね身についている。
◯算数においては、基本的な四則計算等、基礎的基本的な内容は概ね身についている。
○学習習慣の定着は図れており、教科への関心、意欲、主体的な学習態度も育ってきている。
△国語においては、文章全体の構成を考えて読んだり、書いたりすることにやや課題がある。
△算数では、記述式の問題での正答率がやや低く、考えたことを筋道立てて書いたり、説明したりすることに課題がある。
△テレビ、ゲーム、ネットの利用については、長時間利用する児童の割合が高かった
⇒授業では、自分の考えを書く活動を充実させ、根拠や道筋を明確にしていくことで、思考力、表現力の育成につなげていく。
⇒家庭学習の更なる習慣化を図ると同時に、テレビやゲーム、インターネット利用について家庭と十分に連携をとっていく。
【南足柄中学校】
○ 国語の知識・活用に関する調査において、日頃の学習活動の成果が表れている。
○ 研究テーマに基づいた教員の授業改善の成果があらわれている。
△ 国語科において、「文脈に即して漢字を書くこと」と「楷書と行書との違いを理解する」ことに若干の課題がある。
△ 数学科において、「基本的な計算方法」や「四則の計算順序の理解」に課題がある。
⇒ 国語の授業の中で、日常的に既習の漢字を使用して丁寧に書くように指導し、国語以外の時間でも同様に指導していく。
⇒ 小中連携をさらに意識し、スパイラルな学習に努める。特に、数学における四則演算などを改めて学び直す機会を設ける。
【岡本中学校】
○国語科・数学科とも、習得と活用の力をバランスよく育成することができている。
○国語科・数学科とも、教科の学習の必要性を理解し、前向きに学習に取り組めている。
△国語科・数学科とも、過年度の既習事項の定着に課題がある。
△特に、国語科においては、「自分の考えをまとめて文章化する」ことに課題がある。
⇒各教科で、既習事項の復習など、振り返りの学習を計画的に取り入れていく。
⇒「書く力」を伸ばすために、各教科の授業で言語活動を充実させる。
【足柄台中学校】
○数学では資料の活用の問題は比較的よくできている。
○国語では、集めた材料を整理して文章を構成したり、自分の考えをまとめたりすることは比較的よくできている。
△数学では基礎的な計算力や説明などで考えを伝える力が不足している。
△国語では、相手にわかりやすく自分の意見や考えを伝える力が弱い。
⇒数学では小テスト等で継続した計算力の定着を図る。
⇒国語では、型を示しながら、話す・聞く力や書く力をつけていく。
※平成29年4月18日実施
■全国学力・学習状況調査の概要(目的・対象学年・内容等)
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/gakuryoku-chousa/zenkoku/1344101.htm
(文部科学省ホームページへのリンク)
■平成29年度全国学力・学習状況調査の調査問題・正答例・解説資料
http://www.nier.go.jp/17chousakekkahoukoku/index.html
(国立教育政策研究所ホームページへのリンク)
●本市の平成29年度全国学力・学習状況調査結果の分析
■市と全国の平均正答率の比較
~「教科に関する調査」の結果から~
本市の正答率を全国と比較すると、表のとおり、概ね全国平均と同程度(±5%以内)であるといえます。ただし、小学6年生、中学3年生ともに、全国平均を下回る結果になりました。その一方で、これまで蓄積されたデータの分析をすると、中学3年生の結果は、3年前の小学6年生の結果と比較して全ての項目で向上が見られました。
詳しくは「広報みなみあしがら」平成29年12月号をご覧ください。
https://www.city.minamiashigara.kanagawa.jp/global-image/digitalArch/229/pdf/20171202155841.pdf
■家庭で予習をし、学習を生活に活用しようとする「みなみの子ども」
~「生活習慣や学習環境等に関する質問紙調査」の結果から~
「家で、学校の授業の予習をしていますか」「算数・数学の授業で学習したことを普段の生活の中で活用できないか考えますか」という設問に肯定的に回答した小・中学生の割合がともに全国平均より高いという結果が出ました。また、小学生では、「毎日、同じくらいの時刻に寝ていますか」「毎日、同じくらいの時刻に起きていますか」「テレビを見る時間やゲームをする時間などのルールを家の人と決めていますか」の設問に肯定的な回答をした小学生の割合が全国平均より高く、家庭での規則正しい生活を送っている様子が伺えます。中学生では、昨年度同様「国語の勉強は好きですか」「国語の授業の内容はよく分かりますか」の設問に肯定的な回答をした中学生の割合が全国平均よりも高く、国語に前向きに自信を持って取り組んでいることがわかりました。
詳しくは「広報みなみあしがら」平成29年12月号をご覧ください。
https://www.city.minamiashigara.kanagawa.jp/global-image/digitalArch/229/pdf/20171202155841.pdf
■これからの学力向上への取り組み
国語や算数・数学をはじめその他の教科も好きな子どもたちが多くなるよう、「かながわ学びづくり推進地域研究委託事業」をとおして引き続き「わかる授業づくり」に向けた授業改善に取り組みます。
また、概ね全国と同程度の結果ではありましたが、算数・数学においては「活用問題」「知識問題」ともに若干の課題がありました。平成26年度より小中学校に導入したプロジェクターや書画カメラ、タブレット等のICT機器やデジタル教科書、eライブラリ(インターネットを活用したe-ラーニングのシステム)などの電子教材を活用するなどして、基礎・基本の一層の定着を図ります。
また、家庭での学習時間やテレビ、ゲーム、インターネットの利用状況について、全国平均より良好とはいえない様子が見られています。引き続き、学校と家庭の連携のもと、家庭学習の習慣化やインターネットの適切な利用に向けた取り組みを推進します。
これからも、学校・家庭・地域・行政が一層連携し、南足柄の子どもたちの教育の充実を目指していきます。
■学校ごとの主な分析結果と今後の取り組み
(○:成果、△:課題、⇒:今後の取り組み)
【北足柄小学校】
○漢字の読み書き、基本的な計算のしかたが理解できている。
○多くの情報から必要なものを取り出して、考えることができている。
△国語では、発言の意図を理解したり、ねらいに応じた内容で返答したりする力が不足している。
△算数では、結果から共通点を見つけたり、規則性を見つけたりする力が弱い。
⇒国語では、根拠や考えの道筋を示した発言ができるように、意識を高めていく。
⇒算数では、共通点を見出すことで公式などに一般化できることを、学習のまとめで丁寧に扱う。
⇒ねらいに即してキーワード等を用いた学習のまとめができるよう、ふりかえりの仕方を指導する。
【南足柄小学校】
○国語の知識問題において、目的に応じて内容や要旨を捉えながら読む力がついてきている。
○示された条件を基に適切な式を立てたり、数量関係を数直線に表したりする力がついてきている。
△国語・算数において、記述式の問題で正答率が低く、設問から必要な情報を読み取り活用する力に課題がある。
△算数においては、質問の意図を捉え、既習事項を生かして立式したり資料を読み取ったりすることに課題が見られる。
⇒授業では、必ず振り返りを行い、学習の定着に努めるとともに、ノート指導・系統性を重視した指導をしていく。
⇒算数においては、適用問題を数多くこなすことを心がけ、授業の中で言語活動と習熟をバランスよく設ける工夫をする。
【福沢小学校】
〇国語において、長文から目的に応じて具体的な叙述を見つけて抜き出す力が向上している。
〇算数においては、計算など基礎的な学習内容の定着が見られる。
△国語においては基礎的な学習内容とともに、目的や意図に応じて丁寧に読み込む読解力に課題がある。
△算数においては、既習事項を活用して解決していくことや、解決の過程を言葉や式で表す表現力に課題が見られる。
⇒国語においては、提示資料を課題に沿って読み解き、目的に応じた文章を書く力の育成に努める。
⇒算数においては、問題解決の手順を言葉と式で表現する場を意図的に設定し、思考力・活用力・表現力の育成に努める。
【岡本小学校】
○学習した漢字を正しく読んだり書いたりする力がついている。
○表現された言葉を基に、正しく文章を読み取る力がついている。
△基礎的な計算をするための知識や技能が十分ではなく、四則計算の順序、位取り等で誤る児童がいる。
△自分の考えを詳しく説明するためにいろいろな事柄を付け加えて話すことが苦手な傾向にある。
⇒基本的な計算や漢字の習得については、スキル等を活用し習熟を図る。
⇒自分の思いや考えを整理し話すことができるように学年に応じて指導を重ねる。
【岩原小学校】
○国語において、記述式問題で文章を読み取った上で自分の考えを表現する力が概ねついてきている。
○算数において、基礎的な計算とともに、生活に用いるような図表の読み取りが概ねできている。
△国語において、一部の漢字の書きに課題がある。
△算数において、展開図や面積などの図形に関する問題に課題がある。
⇒国語において、スキルタイムの充実を図るとともに、個に応じた学習方法の工夫を行う。
⇒算数において、図形の理解が深まるよう、授業だけでなく休み時間なども算数的な活動が行える環境作りを図る。
【向田小学校】
◯国語では、目的に応じて内容の中心を明確にして書く、文から必要な情報を見つけて読むことは概ね身についている。
◯算数においては、基本的な四則計算等、基礎的基本的な内容は概ね身についている。
○学習習慣の定着は図れており、教科への関心、意欲、主体的な学習態度も育ってきている。
△国語においては、文章全体の構成を考えて読んだり、書いたりすることにやや課題がある。
△算数では、記述式の問題での正答率がやや低く、考えたことを筋道立てて書いたり、説明したりすることに課題がある。
△テレビ、ゲーム、ネットの利用については、長時間利用する児童の割合が高かった
⇒授業では、自分の考えを書く活動を充実させ、根拠や道筋を明確にしていくことで、思考力、表現力の育成につなげていく。
⇒家庭学習の更なる習慣化を図ると同時に、テレビやゲーム、インターネット利用について家庭と十分に連携をとっていく。
【南足柄中学校】
○ 国語の知識・活用に関する調査において、日頃の学習活動の成果が表れている。
○ 研究テーマに基づいた教員の授業改善の成果があらわれている。
△ 国語科において、「文脈に即して漢字を書くこと」と「楷書と行書との違いを理解する」ことに若干の課題がある。
△ 数学科において、「基本的な計算方法」や「四則の計算順序の理解」に課題がある。
⇒ 国語の授業の中で、日常的に既習の漢字を使用して丁寧に書くように指導し、国語以外の時間でも同様に指導していく。
⇒ 小中連携をさらに意識し、スパイラルな学習に努める。特に、数学における四則演算などを改めて学び直す機会を設ける。
【岡本中学校】
○国語科・数学科とも、習得と活用の力をバランスよく育成することができている。
○国語科・数学科とも、教科の学習の必要性を理解し、前向きに学習に取り組めている。
△国語科・数学科とも、過年度の既習事項の定着に課題がある。
△特に、国語科においては、「自分の考えをまとめて文章化する」ことに課題がある。
⇒各教科で、既習事項の復習など、振り返りの学習を計画的に取り入れていく。
⇒「書く力」を伸ばすために、各教科の授業で言語活動を充実させる。
【足柄台中学校】
○数学では資料の活用の問題は比較的よくできている。
○国語では、集めた材料を整理して文章を構成したり、自分の考えをまとめたりすることは比較的よくできている。
△数学では基礎的な計算力や説明などで考えを伝える力が不足している。
△国語では、相手にわかりやすく自分の意見や考えを伝える力が弱い。
⇒数学では小テスト等で継続した計算力の定着を図る。
⇒国語では、型を示しながら、話す・聞く力や書く力をつけていく。