●令和7年度 全国学力・学習状況調査結果の分析
※令和7年4月17日実施
■全国学力・学習状況調査の概要(目的・対象学年・内容等)
https://www.mext.go.jp/content/20241225-mxt_chousa02-000036913.pdf
(文部科学省ホームページよりPDFがダウンロードされます。)
■令和7年度 全国学力・学習状況調査の調査問題・正答例・解説資料
https://www.nier.go.jp/25chousa/25chousa.htm
(国立教育政策研究所ホームページへのリンク)
●本市の令和7年度 全国学力・学習状況調査結果の分析
■「教科に関する調査」の結果から
令和7年度の全国学力・学習状況調査は、国語と算数・数学、理科が実施されました。
本市の平均正答率を全国と比較したところ、本市の公立小・中学校の平均正答数・平均正答率は、全教科とも、全国公立学校の平均値と大きな差は見られませんでした。
小学校国語「書くこと」の領域で全国平均を上回り、また自分の考えを他者に分かりやすく伝えようとする意識が小中学校ともに向上していることが主な成果として挙げられます。
一方で課題として、小学校算数の単位分数や中学校数学の相対度数など、基礎基本の習得に課題が見られることが分かりました。引き続き、課題を踏まえ、教育活動の充実を図ります。
結果の概要は、「広報みなみあしがら」令和7年11月号にも掲載しています。
https://www.city.minamiashigara.kanagawa.jp/public/
■学校ごとの主な分析結果と今後の取り組み (○:成果,△:課題,⇒:今後の取り組み)
※令和7年4月17日実施
■全国学力・学習状況調査の概要(目的・対象学年・内容等)
https://www.mext.go.jp/content/20241225-mxt_chousa02-000036913.pdf
(文部科学省ホームページよりPDFがダウンロードされます。)
■令和7年度 全国学力・学習状況調査の調査問題・正答例・解説資料
https://www.nier.go.jp/25chousa/25chousa.htm
(国立教育政策研究所ホームページへのリンク)
●本市の令和7年度 全国学力・学習状況調査結果の分析
■「教科に関する調査」の結果から
令和7年度の全国学力・学習状況調査は、国語と算数・数学、理科が実施されました。
本市の平均正答率を全国と比較したところ、本市の公立小・中学校の平均正答数・平均正答率は、全教科とも、全国公立学校の平均値と大きな差は見られませんでした。
小学校国語「書くこと」の領域で全国平均を上回り、また自分の考えを他者に分かりやすく伝えようとする意識が小中学校ともに向上していることが主な成果として挙げられます。
一方で課題として、小学校算数の単位分数や中学校数学の相対度数など、基礎基本の習得に課題が見られることが分かりました。引き続き、課題を踏まえ、教育活動の充実を図ります。
結果の概要は、「広報みなみあしがら」令和7年11月号にも掲載しています。
https://www.city.minamiashigara.kanagawa.jp/public/
■学校ごとの主な分析結果と今後の取り組み (○:成果,△:課題,⇒:今後の取り組み)
| 国語 | ○与えられた条件に合わせて文章を書くことができる。 △国語で、複数の資料を使って問題を解くことに課題がある。 ⇒複数の資料を結び付けて読み取る場面を意図的につくっていく。 |
| 算数 | ○割合に関する学習内容をよく理解している。 △分数で表された数がどれぐらいの量なのかといった感覚に課題がある。 ⇒「数」の処理にならないように、量感やイメージを伴った学習活動を取り入れる。具体物や図などを用いた学習を進める。 |
| 理科 | ○実験結果を言葉で説明したり、実験結果から新たな問題を作ったりすることができる。 △磁石、電気、水の3つの姿など、3・4年生の学習内容があまり定着していない。 ⇒学習で、実験や観察等の学習活動の後は、まとめをしっかり行い、学習内容が定着するようにする。 |
| 国語 | 〇語彙や漢字の知識、情報を整理して図で表す力など、基礎的な知識・技能は一定の成果がみられた。 △複数資料や段落構成を読み取り、要旨や文章の意図を正確に把握する力をもとに、条件を踏まえて文章と資料を関連付ける問題で課題がみられた。 ⇒多様な文章・資料を用いた読解について、段落ごとの要点把握や構成理解を充実させることで資料から根拠を見つけ、それをもとに説明・記述する活動を行っていく。 |
| 算数 | ○データの読み取りや数の相対的な大きさをとらえた小数の計算の仕方など、基礎的理解に一定の成果がみられた。 △図形の性質(平行四辺形・台形)や数直線・分数の単位分数の理解、複合図形の求積方法の記述など、「筋道を立てて説明する力」に課題がみられた。条件を順に使って答えを導く力に課題がみられた。 ⇒問題文から条件を整理し、順序立てて解法を説明する手順を比較・検討し、よりよい説明方法を学び合う機会を設けていく。 |
| 理科 | ○基本的な知識に基づいて予想・説明できる設問に一定の成果があった。 △基本的な知識不足がみられた。また、実験方法や観察の手順、条件制御に関する記述問題で思考過程や結果の表現に課題がみられた。 ⇒実験・観察の結果から考察を導き、記述したり友達と意見交換したりする時間を充実させていく。 |
| 国語 | 〇「話すこと・聞くこと」に関する能力はやや高く、特に目的をもって聞く際には、話の内容を捉える能力が高い。 △目的に応じて、文章と図表などを結び付けるなどして、必要な情報を見つけることができていない。 ⇒文章からキーワードを抜き出す抽出力や要点を簡潔かつ分かりやすくまとめる表現力を身に付けるために、アクティブリコールやモジュールの時間を活用していく。 |
| 算数 | 〇示された資料から、必要な情報を選び、数量の関係に表し、計算する問題の正答率が高い。 △異分母の分数の加法計算では、通分をして計算したり、比を読み取って選ぶ問題を解答したりすることができていない。 ⇒分数の量感をつかむための経験を日常生活から積めるようにしたり、言葉で書いて説明できたりするように、アクティブリコールやモジュールの時間を活用していく。 |
| 理科 | 〇既習の学習の定着ができている児童が多く、学年を超えた内容のつながりも理解できている。 △磁石や電気回路など、生活と結びついた内容について理解が不十分な面もあったり、情報の取捨選択を苦手としたりしている児童もいる。 ⇒生活経験と結びつけた教材の工夫をし、身近な物を通して、理科的事象を理解できるようにしたり、「振り返りタイム」を設け、「虫食い形式」やキーワードをまとめるなどをしたりして、学習内容の定着を図っていく。 |
| 国語 | ○ノートに記述する学習が習慣化したことで、書く力が身に付いてきた。また、読書の機会を意図的に設けることで、休み時間に本を読む児童や、図書室に通う児童が増えた。 △自分の思いや考えに自信をもてず、それを友達に伝えることに抵抗を感じる児童が多い。 ⇒全校で表現力向上に向けた取り組み(①説明学習、②授業での考えの交流、③読書活動の推進)を実践する。定期的に成果を検討し、実践方法を修正していく。 |
| 算数 | ○「数と計算」の領域においては、基礎的・基本的な知識・技能が身に付いてきている。 △「図形」「測定」の領域において、学習内容の理解が十分にできていない。 ⇒具体物を操作して図形に対する感覚を豊かにし、それを抽象化した図と結びつけて考えることで、図形への理解を深めていく。測定領域の学習においても、測定機器を操作する活動を充実させることで、測定する意味や、正しい測定の仕方を確実に理解できるようにする。 |
| 理科 | ○授業の中で「問題」と「わかったこと」を必ず記述させることで、学習内容の理解を図ることができた。 △与えられた問題ではなく、自ら問題を見出し、自ら解決していく「問題解決学習」を推進していくことが課題である。 ⇒実験や観察だけではなく、結果から考察する時間も十分に確保できるような時間配分を検討していく。児童の考えや疑問を積極的に交流することで、自分たちで学習問題をつくり、主体的に問題を解決できるような授業展開にしていきたい。 |
| 国語 | ○漢字や言語文化に関する問題がよくできている。 △目的に応じて文章や図表などを結びつけるなど、必要な情報を見つけることができるかどうかをみる問題に課題がある。 ⇒挿絵や図、表などの有用性について低学年のうちから実感させるとともに、他教科でも国語科で学習したことを生かして図表を用いた説明活動を行う。 |
| 算数 | ○解答までの手順が複雑な問題でも無解答率が低く、粘り強く問題に取り組むことができている。 △図形、数と計算(分数)、2つの量に関する内容に課題がある。 ⇒図形の定義や多様な作図の仕方を丁寧に扱う。特に作図に関しては多様な方法で書く習熟の時間を確保できるようにする。分数の概念を扱う際は、低学年は図や半具体物を使って、高学年では数直線などを用いて、表し方や数の仕組みについて量感を伴って理解できるようにする。 |
| 理科 | ○実験の仕方や条件制御に関する問題はよくできている。 △「エネルギー」や「粒子」に関する内容に課題がある。 ⇒ICTやモデル教材を利用して、目に見えない事象をイメージできるようにするとともに、図に描いてまとめるなど抽象的な概念を具体的に表現できるようにしていく。 |
| 国語 | ○授業で身に着けた知識・技能を、生活に生かすことができている。 △自分の考えを持ち、読み手に伝わる文章を書く力に課題がある。 ⇒自分の考えをまとめ、協働することで、相手を意識して文章を書く力を育んでいく。 |
| 数学 | ○計算する基礎的な知識・技能については身についている。 △データの活用、利用については思考力・判断力をつけていく必要がある。 ⇒自分の思考をまとめたり、他者の見方を受け入れたりするようなグループ活動やICTを活用したい。 |
| 理科 | ○図や説明から、事象を理解し、科学的に思考する力がついている。 △記述問題の無回答率が高い。「生物」領域の生命の呼吸について、植物プランクトンも植物と同様に呼吸をしていることを理解できていない。 ⇒正しい知識を身に着け、活用する活動を通して自分の考えに対する共通点・相違点をまとめ、表記する力を育む。 |
| 国語 | ○文章を工夫して書く問題で県平均、もしくは全国平均を上回る結果が得られた。引き続き、授業では文章を書く課題を実施していきたい。 △文学的文章では、課題に対して根拠を見つけることに課題がみられた。 ⇒授業で取り組む課題に対して、自分の経験や単なる想像ではなく、必ず叙述から根拠を引用して考えを示すように指導をしていきたい。 |
| 数学 | ○数学用語の意味理解の問題で全国平均を上回る結果が得られた。新しい数学用語を学んだ際には、何度も授業内で復習する指導を継続してきた。 △数学的な表現を用いて、説明する問題に課題がみられる。 ⇒式やグラフ、データの意味を言葉で説明する問題を授業で継続的に取り扱い、数学的表現を用いて説明する力を伸ばしていく必要がある。 |
| 理科 | ○化学分野を中心とした実験についての考察を考える問題や、化学式について答える問題で全国平均を上回ることができた。実験などの授業では、作業になるのではなく、実験の意味や考察を考える指導を継続してきた。 △生物のからだのつくりとはたらきについて、系統的に理解して答える問題に課題がみられる。 ⇒用語を理解する際に、暗記をするのではなく、それらの用語を系統的に理解できるように指導をしていきたい。 |
| 国語 | ○話すこと・聞くことに関する問いの正答率は全国平均よりも高く、相手の話の内容を正確に捉え、情報と結びつけて表現する力が定着している。 △漢字・語句に関する問いの正答率は全国平均と比較して低く、言葉に関する知識が少ないと考えられる。 ⇒適切な情報を集め思考ツール等を用いて文章の構成や展開を意識して指導していく。 |
| 数学 | ○授業の取り組みはよく、授業内での理解力は高い。 △領域別に比較すると、「データの活用」の分野が平均をかなり下回っている。 ⇒基礎基本を定着させるために、授業では既習内容に触れることを意識し、定着させる。 |
| 理科 | ○動画を見て答える問題や化学式の記号を答える問題に関しては、高い正答率であったため、基礎的な内容は理解できていると考えられる。 △化学分野で物質の性質をもとに思考することに課題がみられる。 ⇒持っている知識を使って日常生活と結びつけて考えることを授業で取り入れていく。 |