●令和5年度 全国学力・学習状況調査結果の分析
※令和5年4月18日実施
■全国学力・学習状況調査の概要(目的・対象学年・内容等)
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/gakuryoku-chousa/zenkoku/1344101.htm
(文部科学省ホームページへのリンク)
■令和5年度 全国学力・学習状況調査の調査問題・正答例・解説資料
https://www.nier.go.jp/23chousa/23chousa.htm
(国立教育政策研究所ホームページへのリンク)
●本市の令和5年度 全国学力・学習状況調査結果の分析
■「教科に関する調査」の結果から
令和5年度の全国学力・学習状況調査は,国語と算数・数学に加え,中学校では4年振りに英語と英語(話すこと)が実施されました。
本市の平均正答率を全国と比較したところ,本市の公立小・中学校の平均正答数・平均正答率は,全教科とも,全国公立学校の平均値と大きな差(±5%以内)は見られませんでした。小・中学校の国語の平均正答率は,昨年度と比較し同等もしくは上回る結果となりました。「読解力の向上」に向けて授業改善に取り組んできた成果が表れていました。また、英語(話すこと)については、全国平均を上回る結果となりました。
小・中学校ともに、算数・数学において、「思考・判断・表現」に係る問題、具体的には、答えやその理由について式や言葉を用いて述べることや、自分の考えを数学的に説明することに課題がみられました。引き続き,課題を踏まえ,教育活動の充実を図ります。
結果の概要は,「広報みなみあしがら」令和5年11月号にも掲載しています。
https://www.city.minamiashigara.kanagawa.jp/public/
※令和5年4月18日実施
■全国学力・学習状況調査の概要(目的・対象学年・内容等)
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/gakuryoku-chousa/zenkoku/1344101.htm
(文部科学省ホームページへのリンク)
■令和5年度 全国学力・学習状況調査の調査問題・正答例・解説資料
https://www.nier.go.jp/23chousa/23chousa.htm
(国立教育政策研究所ホームページへのリンク)
●本市の令和5年度 全国学力・学習状況調査結果の分析
■「教科に関する調査」の結果から
令和5年度の全国学力・学習状況調査は,国語と算数・数学に加え,中学校では4年振りに英語と英語(話すこと)が実施されました。
本市の平均正答率を全国と比較したところ,本市の公立小・中学校の平均正答数・平均正答率は,全教科とも,全国公立学校の平均値と大きな差(±5%以内)は見られませんでした。小・中学校の国語の平均正答率は,昨年度と比較し同等もしくは上回る結果となりました。「読解力の向上」に向けて授業改善に取り組んできた成果が表れていました。また、英語(話すこと)については、全国平均を上回る結果となりました。
小・中学校ともに、算数・数学において、「思考・判断・表現」に係る問題、具体的には、答えやその理由について式や言葉を用いて述べることや、自分の考えを数学的に説明することに課題がみられました。引き続き,課題を踏まえ,教育活動の充実を図ります。
結果の概要は,「広報みなみあしがら」令和5年11月号にも掲載しています。
https://www.city.minamiashigara.kanagawa.jp/public/
■学校ごとの主な分析結果と今後の取り組み (〇:成果,△:課題,⇒:今後の取り組み)
【南足柄小学校】
【福沢小学校】
【岡本小学校】
【岩原小学校】
【向田小学校】
【南足柄中学校】
【岡本中学校】
【足柄台中学校】
【南足柄小学校】
国語 |
〇複数の資料を用いて必要な情報を取捨選択する力がついている。これまで「書く」活動を積み重ねて きた結果が出ている。 |
△同音異義語がある漢字の書き取りに課題がある。意味と漢字がつながっていないことが原因と考えら れる。 ⇒タブレットで文章を作成し、漢字変換をして正しい漢字を選択する場面を増やし、また、「漢字の広 場」等の学習で楽しみながら既習の漢字に触れられるようにする。 |
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算数 | 〇図形の特徴や百分率の意味を理解しており、基礎的な知識が身についている。 |
△三角形の面積を求める際に高さを見出すことなど、つまずきやすい点に課題がある。 ⇒デジタル教材を活用して視覚的に面積の求め方等を捉えられるようにするとともに、つまずきやすい 点はドリルパーク等で繰り返し思い出し復習できるようにする。 |
【福沢小学校】
国語 |
〇国語では漢字の書き取りや文章を読み取る力は身に付いている。 |
△複数の資料から情報を収集し、条件に合わせて考えをまとめる記述式の問題については、正答率が低 くなっている。 ⇒教科書や新聞などの複数の資料から、分かることをまとめる学習を授業で計画的に取り入れること で、複数の資料から自分自身で必要な情報を選択する力を身に付けていく。また、総合的な学習の時 間や家庭学習での自主的な学びの際にも、積極的にこうした力を付けていくために、学校全体でも共 通理解を図る。 |
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算数 | 〇算数では基本的な知識・技能は身に付いている。 |
△2つ以上の知識を活用して思考する、いわゆる論理的な思考が必要となる問題については個人差が大 きい。 ⇒複数の既習事項を生かして課題を解決する経験を増やす。①校内研究で、各学年における思考のしか たや思考を助ける方策に焦点をあてて研究を進めていく。②単元の終末時に、身に付けた知識・技能 を生かすような学習を取り入れたり、学習を横断的に見て、積極的に活用を図ったりしていくことで 課題を解決していく。 |
【岡本小学校】
国語 |
〇国語では、話し合いにおいて話し手が伝えたいことや自分が聞きたいことの中心を捉えることができ るようになってきている。 |
△国語では、課題を的確にとらえたり、必要な情報を落とすことなく文章に表現したりすることに課題 がある。 ⇒国語では、目的に応じて文章と資料を結びつける活動や、表現したものを推敲する活動を多く取り入 れる。 |
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算数 | 〇算数では、基礎的・基本的な四則計算については、身についている。 |
△算数では、問題文の中から問われていることや、解答する上で必要な情報を読み取り、論理立てて思 考することに課題がある。 ⇒実体験をもとにした学習を取り入れるなどの工夫を施しながら必要な情報を読み取り、論理立てて思 考する経験を重ねさせるような授業展開を行う。 |
【岩原小学校】
国語 |
〇「話すこと・聞くこと」「言葉の特徴や使い方に関する事項」の内容において、話し手が伝えたいこ との中心を捉えることや日常的に使われる敬語の理解が概ね身についている。 |
△「書くこと」の内容において、図表やグラフを適切に読み取り、簡潔に自分の考えを書くことに課題 がある。 ⇒授業の中で、筋道立てて、簡潔に自分の考えを表したり、自分と友だちの考えを比べて考えを広げた り深めたりしていく活動を意図的に取り入れる。 |
|
算数 |
〇「A 数と計算」「C 変化と関係」の領域について、乗法の計算をすることや伴って変わる二つの数 量関係を捉えて適切に処理することが概ね身についている。 |
△「B 図形」「D データの活用」の領域について、面積の大小関係の判断理由を記述することや二つ のグラフから見いだした違いを記述することに課題がある。 ⇒自分の考えの根拠を明確にし、相手に伝わるように筋道立てて説明できるように、授業や説明学習を 通して説明する活動を充実させていく。 |
【向田小学校】
国語 |
〇国語では、図表やグラフなどを用いて、自分の考えが伝わるように書き表し方を工夫することができ る。 |
△国語では、目的や意図に応じて、自分の考えをまとめる力が身についていない。 ⇒書く力を高めるために、朝モジュールの時間を活用し、相手を意識した文章を書く活動等を行い、要 点をおさえて書くようにする。 |
|
算数 |
〇算数では、伴って変わる二つの数量について、表からの変化の特徴を読み取り、表の中の知りたい数 を求めることができる。 |
△算数では、式の意味を理解し、既習内容をもとに論理的に説明する力が身についていない。 ⇒算数では、式の中の数字が示す意味を考えたり、既習内容と関連付けたりしながら、説明できるよう にしていく。 |
【南足柄中学校】
国語 |
〇国語では、思考力、判断力、表現力等のうち、書くことにおいて全国平均を7.9ポイント上回った。 |
△国語では、具体と抽象など、情報と情報との関係をとらえることに課題がある。 ⇒国語では、接続する語句や段落を中心に文章の構成をとらえることで、その役割や効果について考え られるようにする。 |
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数学 | 〇数学では、思考・判断・表現を問う問題については全国平均を4.2ポイント上回った。 |
△数学では、データの活用における領域の知識・技能の内容に課題がある。 ⇒数学では、授業内容の充実を図るとともに、クロムブック等で個別学習ドリル(ドリルパーク)を利 用し、個に応じたスパイラル学習を行う。 |
|
英語 | 〇英語では、日常的・社会的な話題に関する短い文章の概要や要点を捉えることができた。 |
△英語では、事実や自分の考えなどを整理し、まとまりのある文章を書くことに課題がある。 ⇒英語では、言語活動を通してコミュニケーション能力を高めると同時に、正確な語句や文法を身につ けるようにする。 |
【岡本中学校】
国語 |
〇国語では、問題形式が「記述式」の問題において、全国平均を上回る結果が見られた。本文を読み本 文の中に理由や根拠を探して書くことの継続的な指導の成果であると考えられる。 |
△本文を読んで、語句の意味に沿って文脈を理解する「読むこと」について課題が見られる。 ⇒「読むこと」の力を支える、基礎基本となる知識・技能について繰り返し学習を行う必要がある。 |
|
数学 |
〇数学では、「数と式」の領域の問題形式が「記述式」の問題において、全国平均を上回る結果が見ら れた。普段の授業から、根拠をもって式変形を行わせ、周囲の生徒と考え方を共有してより良いやり 方を他者に説明する場を設けることの指導の成果であると考えられる。 |
△「データの活用」の領域について課題が見られる。 ⇒累積度数や四分位範囲などの基本的な用語の意味を確認するとともに、複数のデータを比較し、デー タから分かることを分析して説明する力を伸ばす必要がある。 |
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英語 |
〇英語では、問題形式が「記述式」の問題において、全国平均を上回る結果が見られた。理由を含めて 意見や考え等を述べる英作文や会話活動の継続的な指導が結びついていると考える。 |
△「聞くこと」では、要点を捉えることよりも、正確な情報を聞き取ることに課題が見られる。 ⇒クラスルームイングリッシュだけでなく、細かい情報等を聞き取るような活動をより一層取り入れる 必要があると考える。 |
【足柄台中学校】
国語 |
〇選択問題にはよく取り組んでおり、ある程度適切なものを選べている。 |
△記述問題の正答率が低い。 ⇒授業での記述には良く取り組み、読み方や書き方をパターン化して初見の文章にも対応できるように 指導していく。 |
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数学 | 〇授業の取り組みはよく、理解もしている。 |
△授業で理解したことが定着していない。 ⇒授業での既習事項の確認を大切にする。 |
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英語 | 〇英語を活用したやり取りや発表に対して、意欲的に取り組んでいる成果がうかがえる。 |
△情報を正確に聞き取ったり、情報を整理しながら自分の意見を書くことが難しい。 ⇒「目的・場面・状況」を意識し、物事や自分の意見を順序立てて考える必要がある。 |